アレルギーとはアロス(変じた)とエルゴ(作用)を一緒にしたことばで、
変わった反応
という意味である。
人体に、タンパク質、金属などの異物が入ると、その異物を排除するための機能がはたらき、ある種
のタンパク質が作られる(このことを「感作」という)。異物を「抗原」といい、作られた
タンパク質を「抗体」という。
アレルギー症状を引き起こす抗体は「leg抗体」と呼ばれ、血液検査でその量を測定できる。
通常はこの抗体によってふたたび異物(抗原)が体内に入っても、身体に異常をきたすことはなく
体外に排出されるが、leg抗体においては種々の症状(ぜん息、アトピー性皮膚炎、花粉症など)
を引き起こす。これをアレルギー反応という。また実際のアレルギー症状は細胞内の化学物質
(異物)が細胞外へ流出することによっておこる。
わたしたちの身の回りにあふれる化学物質が体内に入るとこれを排除する機能がはたらく。その
機能をはたらかせる触媒的な機能をはたす誘因物質が大豆や卵であるうと考えられる。
たとえば市販されている卵でアトピーやアレルギー症状が出た子どもでも、抗生物質を
つかっていない地鶏の卵ではこれらの症状がでないことがある。これは市販されている卵には
化学物質が含まれ、地鶏卵(自然食)では化学物質が含まれていないからだと考えられる。
また、生まれたときから自然食で育ってきた子どもの中にも、突然アトピー性皮膚炎を
発病する子どもがいる。これは食生活のなかで化学物質を減らしても、食べ物以外の暮らしの
なかからの化学物質や、親から受け継いだ化学物質のために発病したものと考えられる。
このことは花粉症を例にとっても説明することができる。杉林の村に住んでいる人がいちばん花粉を
浴びることになるが、これらの人々が花粉症になるより、都会に近い交通量の激しいところの
人々の方が花粉症になっている。これは車の排気ガス、CO2(化学物質)を体により多く
とりいれるために起こるともいわれている。
以上のことからもわかるように、わたしたちの身の回りにあふれている化学物質
が大きく健康を害する要因になっている。
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