「自発的に」
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だれから言われたわけでもなく、自分たちの意志で活動を起こし、継続する団体です。
ということは必然的に
「個性的な」「多種多様な」「おもしろい」
活動が生まれる素地
があるということになります。また生活者自身が身近な問題に触発されて活動を始める場合が多いので、
結果として
「時代の要請を色濃く反映した」「こだわりのテーマで」
しかも
「動きの早い」
活動にもなります。こうした特徴をもつNPOは、実際に現に起こっている問題と、
後手後手になりやすい政府行政のすき間を埋める役を果たしています。
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「利益のためでなく」
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利益をあげるために活動するのではない、目先のお金に釣られて筋はまげないという意味では、NPOは非常に強い活動です。
しかし反面継続的に活動するためには、安定した資金リソースを確保することが重要です。集会会場を予約する、ミニコミ誌を発行する、機材を購入するなど、NPOだからタダにしてくれというわけにはいかないわけです。この活動資金をどうやって調達するかは、NPOに限らず、ボランティア活動全体にとって大きな課題となっています。
住宅白書2000の1999年の統計によるとNPO法人の収入構成は右図のようになっています。
この図でわかるように、NPOは自分自身の事業収入に多くを依存しています。この点は公益法人や、市民団体など他のボランティア組織とは大きく異なっています。
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「社会に貢献する」
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これが本来の目的です。どのような形で社会貢献するかは自由です。したがってここも「多種多様な」、場合によっては「奇想天外な」貢献のしかたがあり得ることになります。こうした活動の自由さはNPOの真骨頂で、現在でもその活動分野は多岐にわたっています。
下の表は
経済企画庁ホームページ
からピックアップした変わり種NPOです。これをみてもNPOの活動がいかに多種多様であるかがわかります。
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日本フラワーセンダー協会 | 高齢者などに生け花を教える |
21世紀のお米と水を考える会 | 無洗米を普及させる |
全国不登校新聞社 | 不登校の情報収集発信 |
現代史フォーラム実行委員会 | 学者が一般市民向けにフォーラムを開く |
日中演劇交流話劇人社 | 舞台芸術愛好家のつどい |
日本居合道連盟 | 故武術居合道の普及 |
ゲートボール連合会 | ゲートボール愛好家の活動 |
日本歌謡指導連盟 | カラオケ指導 |
富士山クラブ | 富士山の環境問題 |
フラワーセラピー研究会 | 花(植物)と親しむ会 |
アニマルライツセンター | 動物擁護活動 |
グベリ記念ヴェルボトナル普及協会 | 聾学校にヴェルボトナル法を進める |
日本ケナフ開発機構 | ケナフ種子の改良栽培 |
日本体力測定普及協会 | 高齢者などに体力測定を奨める |
日本移植支援協会 | 臓器移植の家族支援 |
住宅百十番 | 欠陥住宅の悩み受付 |
借金苦悩者の自殺をなくすネットワーク | アドバイス、情報提供 |
東洋蝙蝠研究所 | コウモリの保護
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